企業は人なり?

ほとんどの経営者は、「企業は人なり!」ということをよく口にします。これは、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助が言った言葉だという説がある。

松下幸之助が、部下に「もし、松下はどんな会社なのかと問われれば、『わが社は人を作っております。しかるのちに電器製品を製造しております。』と答えよ。」と言ったらしい...。 

また、新聞のコラムでマイクロソフト社のビル・ゲイツが「経営の鉄則は優秀な頭脳を集めること」と言っていたことがありました。マイクロソフトの歴史を見ると、「なるほど..」と思い当たることがたくさんあります。

人は仕事をすることで、様々な経験を上司・同僚・部下・お客様などの社会から与えてもらい成長します。さらにその経験をもって他人を成長させていくものだとも思います。

私は、企業内でそういうフィードバックが活発に起こることで多くの人が成長し、同時に企業も成長していくものなんだと考えています。

「企業は人なり!」は、その通りであり、常に念頭において行動しなければならないことですが、問題は「どの様に実践しているか」だと思います。

私は、ビル・ゲイツが言う「集める」より、「育てる」ということに力点を置いた経営が重要だと考えています。社員一人一人の持っている能力が、のびのびと発揮できるような環境づくり・伸びるきっかけを与える「教育の場」を提供することの方が重要だと考えています。