「90%シンドローム」にならないためにも..

プロジェクト進行中は、日例、週例、月例などで進捗会議を行います。その中
で作業状況を「実態に基づき正確に評価」し進捗を把握すれば、作業者が抱え
る問題などが見えてくるので適切に対処することができます。

しかし、「タスクAは90%完了しています」という週次報告を受けたが、
次の週になっても、その次の週になっても、残りの10%の進捗がなかなか進
まず、結局は遅延してしまうという経験はないでしょうか?

この様に、作業者は90%あたりまではほぼ予定通りに進捗を申告するけれど
も、90%前後から進捗が進まなくなり(進捗度がほとんど変化しなくなり)、
中々100%にならないことを「90%シンドローム」といいます。

報告者の心理は、やったこと(≒自分の努力)を認めてほしいという気持ちが
強いので「自分がどれだけやったか」を報告しがちです。

進捗会議で「やったこと」よりも「残っていること」を報告するよう徹底させ
ることが重要です。

進捗を把握する上で重要なことは、「何が残っていて、何日かかるか」と思っ
ているからです。

また、日頃から報告者が「事実を言いやすい」風土を「醸成」することも重要
なことだと思っています。