プロジェクト管理の裏側

「非機能要求グレード」の公開 !

昨日、「非機能要求グレード」が、6社*1の企業から構成される「非機能要求グレード検討会」から公開されました。昨年5月に初めて「非機能要求グレード」が一般に公開され、パブリックコメントの募集がされていました。非機能要件とは、システム化の際に「…

重箱の隅・・

「重箱の隅をつつく」とか「重箱の隅をほじくる」という言葉がある。「重箱の隅を楊枝でつつく」「重箱の隅を楊枝でほじくる」のように「楊枝で」を入れる方が正しい使い方のようだ。諺(ことわざ)の意味は、『特に問題としなくても良いような些細な事柄を、…

たたむとき・・

JR高松駅から南北に日本一の長さを誇る「高松中央商店街」が続いている。商店街は、全長2.7?のアーケードになっており、地場産業の魚のすり身を揚げたてんぷらや和菓子、漆器など昔ながらの伝統を守り続ける老舗、地場産品をラインアップした店、さまざまな…

任命責任

安部内閣のとき「任命責任」という言葉は、流行語のように云われていた。現在の麻生内閣でも、右翼偏向の中山国土交通相、議員パス不正使用の鴻池官房副長官、国益を大きく損なったアル中醜態の中川昭一財務相・・ と、なかなか減らないのが現状である。政治の…

責任をとる

民主党の鳩山代表が、「公約が実現できなければ政治家としての責任をとる」と云っている。政治家の先生方が使う「責任をとる!」は、軽々しく・安っぽく感じるのは私だけだろうか・・?責任を取るということは、その前提として役割や職分がある。我々が担当する…

「問い」と「答え」

コミュニケーションは、プロジェクトに限らず人間社会においてはどんな場合でも重要である。コミュニケーションが成立したかどうかは、「現状に対する認識の一致」と「目的に対する思いの一致」ができたかどうかで判断できる。すなわち、「現状はどうなって…

人材育成

現代のシステムエンジニア(SE)に求められる技術は、多岐にわたっている。システムエンジニアリング、ソフトウエアエンジニアリング、セキュリティやネットワーク、アプリケーションの業務知識、プロジェクトマネジメント・・等々である。人材育成は、企業や社…

コミュニケーションの壁

このブログでも「コミュニケーションの重要性」について何度か書いた。崩れたプロジェクトの95%は「無駄な作業」であり、成功したプロジェクトでも20%の無駄な作業があるといわれている。この「無駄な作業」の主要因は、コミュニケーションである。 では、ど…

PDCAサイクル

みなさんは、PDCAサイクルをご存知だろうか?これは、「品質管理の父」といわれたウィリアム・エドワーズ・デミング(1900年〜1993年 William Edwards Deming)が提案したといわれる、古典的なマネジメントサイクルの1つである。?Plan(計画)?Do(実行…

PMBOK(ピンボック)

PMBOK (Project Management Body of Knowledge)は、あまり聞き慣れない言葉かもしれない。これは、プロジェクト管理手法の一つである。プロジェクト管理手法については、各方面でさまざまな議論が展開されているがPMBOKは、デファクトスタンダード(業界標…

ブレーン・ストーミング

今日は、30年以上前の心理学で習った会議の方式の一つである「ブレーン・ストーミング(Brainstorming)」について紹介します。この会議の方式は、新製品やアイデアを出す会議などに向いていると言われ、 ?会議の目的をアイデアの抽出に絞る。 ?質よりも量を…

なぜなぜ5回

以前、「問題・要因の本質を見抜く力を養う」という中で「問題・要因は一般化せず、より『具体的』に書き出すべき」ということを書いた。しかし、問題(課題)の本質を見抜くことは、言葉で言うほど簡単なことではない。できるだけ既成観念にとらわれず、現…

問題・要因の本質を見抜く力を養う。

これは、先日あるプロジェクト・リーダーとの会話である。「赤字工事になった理由は?」と聞くと、プロジェクト・リーダーは、「見積が甘かったと思います」と答えた。では、対策はどう考えるかと聞き返すと『見積審査を厳格に実施します..。』という言葉が返…

アッティラ大王の統率のルール

モンゴルのジンギス・ハーンといえば欧州では恐怖の代名詞として忌(い)み嫌われている人物ですが、このジンギス・ハーンと並んで恐れられている人物がもう一人います。それが西暦451年頃、中央アジアの草原地帯に君臨した遊牧騎馬民族・フン族 最盛期の…

品性(ひんせい)

ピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)は、オーストリア生まれの経営学者・社会学者である。その著書「現代の経営」の中で、次のように述べている。「経営者がなさねばならない事は学ぶ事が出来る。しかし経営者が学べないがどうしても身につけて…

属人化という問題・・

日々の問題にキチンと対応しているため、上司もこの分野(お客様)は、この人間に任せておけば大丈夫!… と思っていたのも束の間、退職してからいろいろな問題が表面化して苦労された方も多いと思う。この様に、ある仕事が特定の人間に深く依存し、その人間…

聞き上手

先日、納品したシステムのクレーム処理のため、開発担当SEを連れてお客様を訪問した。クレームの内容は、新システム導入後現場が運用について行けず混乱している。当初のシステム導入目的が達成されておらず、中途半端なシステムを納品された・・というもの…

人は力で動かすものではなく、心で動かすもの・・

昨日のNHKの大河ドラマ「篤姫」を、ご覧になった人も多いと思う。この言葉は、ドラマの中で勝 麟太郎(りんたろう)(後の『勝 海舟』)が、小松 帯刀(こまつ たてわき)に言った言葉。幕政改革に意欲を燃やす島津 久光(島津 斉彬の弟)が、勅使を伴い…

リーダーとして当然のこと。しかし...

先日、あるプロジェクトリーダー(PL)から相談を受けた。メンバーの1人(設計者)が、他のメンバーと比べ「ドキュメント作成の生産性」が低いのでメンバーから外したい!という内容であった。どんなプロジェクトでも、このような話はよく聞く。リーダー…

リスク

プロジェクト管理においてリスクを早めにキャッチアップして、いかに回避していくかは非常に重要である。当社のプロジェクト報告にも「課題/リスク管理リスト」があり、リーダーは必ず報告することになっている。「課題」とは、解決しないとその先へ行けな…

「90%シンドローム」にならないためにも..

プロジェクト進行中は、日例、週例、月例などで進捗会議を行います。その中で作業状況を「実態に基づき正確に評価」し進捗を把握すれば、作業者が抱える問題などが見えてくるので適切に対処することができます。しかし、「タスクAは90%完了しています」…

コミュニケーション・ギャップは、早い時期に撲滅せよ!!

ソフトウェア開発では、品質を如何に高めて一定の水準を維持するかが非常に重要となります。しかし、現実は何か不具合・トラブルが発生すると犯人捜しが始まり、鬼の首をとったようにその人間を責め立てる傾向があります。本当にそうでしょうか? 私が、数々…

人に作業を指示するときに気をつけること!

今日は、私が日頃気を付けていることについて書こうと思います。みなさんは、人にものを頼む(作業を指示する)とき、どのようなことを心掛けていますか?私は、人に作業の指示をするときに「何の目的で、それをやるのか」についてできるだけ説明することに…

余裕を持とう! & リーダーに最も必要な資質とは...

以前、「お互いに改善要望を伝え合おう!」ということを書きました。それは、「働きやすい雰囲気」でなければ、クリエイティブな良い仕事ができるわけがないと思っているからです。それを実現するためには、「余裕」が重要だと思っております。特に、リーダ…

お互いに改善要望を伝え合おう!

私は本社勤務時代、組織の長として、或いは、全国のシステム部門の組織作りをする責任者として、長いこと仕事をしてきましたが、常に心掛けていることがあります。それは、「風通しの良い、お互いを尊重できる(相互尊重)職場環境をみんなで作る」です。し…

コミュニケーションで重要なこと

自分の考えを、相手に伝える事は非常に難しい事です。特にSEには、いろいろな技術・知識が要求されますが、「書いて、相手に自分の意思を伝える!」というコミュニケーション技術は特に重要なことと思っています。 私も、みなさんに対し偉そうなことを言え…