利用者の立場にたって..

先週末は、月例会議出席のため本社(東京)に出張しました。週末は、家族と過ごし日曜日の夕方の新幹線で大阪へ戻る予定でした。

しかし、昨日は東海(静岡)地区を襲った集中豪雨のため、私の乗った新幹線も品川駅で運転見合わせ・・。

運行の見通しが立たなかったので、単身赴任先の大阪に戻るのを諦め、自宅のある船橋まで戻ることとしました。家に戻ると早速パソコンから翌日(今日)の指定を取りました。(当社では新幹線の出張では、JR東海の「エクスプレス・カード」を使用することになっている)

今朝、予約した切符を受け取りに船橋駅みどりの窓口に行ったときの会話..。

(私)         :予約した切符を受け取りにきました。この窓口で、発行できますか?
(窓口の職員):ここはJR東日本です。エクスプレス予約は、JR東海ですからそちらの
                         窓口でお願いします..。
(私)         :東京駅は、どこに窓口がありますか?
(窓口の職員):ちょっと分かりません。東京駅の職員に聞いて下さい・・。

国鉄が民営化され、6つの地域別の旅客鉄道会社(JR東日本JR東海JR西日本JR北海道JR四国JR九州)に分割されたことは周知のこと。しかし、利用者を無視したシステムの縦割りはどうも納得がいきません!

このような事は、いろいろなところであります。例えば、銀行がリスクヘッジのために会社は合併・統合されたが、肝心の「勘定系システム」が統合されないために通帳・ATM機が従来の銀行のものしか使えない・・。

企業側の論理が優先され、利用者の利便性が置き去りにされる。多くの人は、民営化(統合化)により従来の官僚的な部分が改められ「利用者の利便性が改善される!」ことに期待しているのではないだろうか!?

最近、Webを使ったシステム開発が増えています。前述の切符予約システムのように、どこでも・どんな環境(携帯等)でも使えることが支持されているからだ。

しかし、利用者がボタンを「2度・3度クリック」したために注文がダブったり、リクエストが集中しデータベースサーバーが高負荷状態になり、レスポンスが悪化し最悪の場合サーバーがダウンしてしまったということは現実にはあります。(あってはいけないことですが..)
経験豊富なSEは、まずこの様な初歩的なミスを犯すことはないと思うが「駆け出しSE」は、注意したいところである。

利用者は、しばしば「設計者の予想外」の事をおこなうものである。それを、想定外と片付けずに「予見」し設計するのが 「真のプロ!」。

エンジニア(職人)としての「プライド」を持ち続けてほしいと思います。