アイデア(創造力)をばばむ3つの関

学生時代、タイトル名だけにひかれて取った単位があります。それは「創造性開発論」です。創造力を、如何に磨いていくかを学ぶものでした。

授業も非常にユニークで、最初の授業では「わら半紙(古いですね..)」と「クリップ」1つが渡され、このクリップの使い道を列挙せよ!というものでした。

正確には記憶していませんが、10通りも書けなかったと思います。みなさんは、どうでしょうか?

元々クリップは、紙をとめる(まとめる)もの。その既成概念が邪魔をして、中々それ以外の使い道は出てきません。

このように、何か新たな事(アイデア)を考えようとしても、それをはばむ「関(=関所)」があるというものです。

それが次の3つになります。

 ?認識の関 : 問題点を正しくとらえていない。または問題を誤って捕らえているため
          アイデア発想が阻害されている。
 ?文化の関 : 一般常識、経験、先入観が災いしてアイデア発想に支障をきたしている。
 ?感情の関 : 人間の感情・性格から創造力が発揮できない。劣等感、頑固、
          固執、羞恥心、無気力

前回、「なぜ?」と思う気持ちを大切にしたい ということを書きましたが、これは「?文化の関」にあたります。

我々が望む・望まないにかかわらずメーカーの戦略で Windows や 開発言語 等のソフトウェアや開発プロセス、開発手法が激しく変化しています。エンジニアの「この方法が慣れているから・・」「この方法しか知らないから・・」といった保守的な考えでは「創造力」も身につかないし、進化もあり得ないように思えます。

もっと、今までのやり方に疑問をもって、新しいことにチャレンジするマインドを持ち続ける必要があると思います。私は、そういう人間を支援していきたいと思います。