竹酢液

皆さんは、「竹酢液(ちくさくえき)」をご存知だろうか?

私も、九州に転勤して初めてこの名前を知り、以後入浴剤としてよく使用していた。大阪時代は、入手そのものが難しかったためほとんど使っていなかったが、高松に転勤してから市が主催するイベントで購入したのが切っ掛けで、今も使用している。

竹酢液とは、竹を蒸し焼きにして炭化するときに煙突から出る排気ガスを採取し、それを冷却することで液化させ収集したものである。
木材を乾留(かんりゅう)した際に生じる液体を集めたものを「木酢液(もくさくえき)」というが、竹酢液は、この木酢液の類型のひとつである。

竹酢液に含まれているポリフェノール(「ポリ」は「たくさんの」という意味で、フェノール類の総称)は、かゆみの元となる「ヒスタミンの放出を抑える作用」がある。

竹酢液の酢酸は水の分子を小さくし、「皮膚への浸透性を高くする作用」があるため、敏感肌の方にも喜ばれている。

また、竹をいぶした香りは、ストレス解消としての「アロマ作用」もある。

竹酢の殺菌効果を生かし、多くは入浴剤として使用されることが多い。200リットルのお湯にキャップ2〜10杯(約10〜50cc)の竹酢液を入れる。竹酢液のミネラル成分が体を活性化させ、血行を良くし、湯冷めしにくくし、お肌をつるつるさせる効果もある。

竹酢液を薄めて、鼻やマスクにスプレーしたり、うがい薬として使うことにより「花粉症予防」になったりもする。

また、竹酢液には強い殺菌力があるため原液、もしくは薄めて冷蔵庫や台所・トイレの掃除にも使うことができる。我が家では、竹酢液の入った風呂の残り湯で床掃除をしている。

昔の人の知恵から生まれた「竹酢液」。 是非皆さんも一度おためしあれ・・。