香川用水
香川県の水不足は、全国的に有名で深刻である。香川の水瓶である「早明浦(さめうら)ダム」の貯水率は、毎日テレビや新聞で報道されているほどである。
香川用水は、香川県の慢性的な水不足を解消するために建設された多目的水路である。高知県の早明浦ダムで蓄えられた水は、吉野川を流れ下り、徳島県の「池田ダム」に入る。
さらに阿讃(あさん)山脈を貫く延長8Kmの導水トンネルを通って香川県に流れ込む・・。それが写真の「東西分水工」である。ここから更に、98Kmの幹線用水路で、東は引田町、西は豊浜町までの県内すみずみまで配水され、農業、水道、工業の用水として県民生活に役立っているのである。
・東西分水工
・敷地の一角に建てられた「慰霊碑」。4名の殉職者の名前が刻まれている。この人達の犠牲の上に、香川の水不足が大幅に改善されたのである。