自分の常識、相手の常識
CMの受け売りではないのですが、「男性は女性の手料理の内、肉じゃがに弱い!」と言われるようです。
私も単身赴任時代は、週末はできるだけ自分で料理を作るようにしていました。
インターネットでレシピをダウンロードし、いざ『肉じゃが』にチャレンジ!。ふと疑問に思ったのは肉じゃがに入れる肉です。レシピには、牛肉と書かれているが、記憶では豚肉だったような・・!?
関西6府県だけの統計をとってみると、牛:豚=109:2と牛肉の圧勝。全国統計でも、牛:豚=71%:21%と圧倒的に牛肉だそうです。
ある大学の先生が、糸魚川−浜名湖ラインで区切って統計をとるとラインの東側では牛:豚=38%:62%、西側では牛:豚=88%:12%と、かなりの東西差が見られることが分かりました。
仕事をしていても、このような「自分の常識」と「相手の常識」の違いはよくあります。
私も本社(東京)で20年以上仕事をしてきました。その後、地方の支社や支店勤務を経験し、本社時代には気付かなかった数々の「常識の違い」を知りました。
「普通は…」とか「一般的には…」などといっても、それはあくまでも自分の常識の押し付けで、場合によっては自分の方が変ということもあるでしょう。
特にビジネスにおいては、肉じゃがと違って考えの背景に”自分の利益”という無意識の力が働いているので、よほど気をつけて自分を客観視しないと天動説が正しいと思ってしまいます。
説得力のある人とは、常に相手の立場に立ってものを考えられる人ですが、それを習慣にするのはなかなか難しいと感じています。