法話に学ぶ

以前、日経産業新聞に面白い記事が載っていました。それは、法然院(京都)の貫主梶田 真章(かじた しんしょう)さんの法話に関するものです。

梶田さんは、「法話はある意味でビジネス会話の対極にある」と云っています。その主旨は、『今日教えたことは、今すぐ分からなくてもよい』のだそうです。

法話では、

?直ぐに理解することを求めない
?理路整然と具体的に語る
?何度も繰り返す

ことが必要だと云っています。

梶田さんは、見方、表現の仕方を変えながら、同じメッセージを何度も繰り返し伝えるそうです。すぐに理解してくれなくても腹を立てることなく、辛抱強く待っているそうです。

営業トーク等は、すぐに理解してもらわないといけないかと思いますが、部下への指導などは、梶田さんが云う法話と同じ要件が求められるような気がします。

今理解されなくても5年、10年経ったときに思い出してくれることを期待して・・

夜空に浮かび上がる「薬王寺徳島県)」の塔
Yakuoji