疾風に頸草を知る

これは、中国の故事の一つである。故事には学ぶべきことが多く、特に気持ちの上で釈然としないことが起きるとなおさらである。

『疾風(しっぷう)』とは速く激しく吹く風、『勁草(けいそう)』とは、風に強い草のことを云う。

直訳すると、速く激しい風が吹いたときに初めてどの草が強いかを見分けることができると云うことでしょうか・・。

激しい烈風が吹くと、弱い草は倒れて強い草だけが残るように、人は逆境や困難に遭遇したときに、初めてその人の「意志の強さ」や「人間の真価」がわかると云える。

リーマンショック以来、企業の経営環境は厳しさを増している。前政権が、相次ぐ補正予算を組み、税金をばらまいて一時的に数値が改善されたかのように思われている。

しかし、長年掛けてできた社会構造の歪みは、簡単には直らない! 恐らく、何十年という単位でかかるのではないか・・。

企業でも生き残り? を掛け、改革という名のもとに、いろいろな対策が打たれている。しかし、地方の現実や商売の実態がわかってやっているのだろうか・・。

何もわかっていない幹部連中が、田舎(場所は、東京にあったとしても・・)の城の奥で、戦い(顧客と渡り合う)もせず、戦いをしている人間を「上から目線」でみて判断しているとしたら、その企業の将来は危ないと云わざるを得ない。